《生産者について》
シャトー・シャス・スプリーンは、メドック地区のマルゴー村に近いムーリ村にあるブルジョワ級シャトー。
シャトー名のシャス・スブリーンは、フランスの詩人シャルル・ボードレールが詠んだ「スプリーン」という題の詩からとったものだといわれています。
また1821年、ワイン愛好家のロード・ビロン(バイロン)がこのシャトーを訪れた際に、「憂鬱を取り除くには、このワイン以上のものはない」と語ったという説もあるようです。一般的に「憂いを払う」と言う意味に解されているようです。
言い換えるなら「悲しみよ、さようなら」。ワイン漫画『神の雫』の第7巻に、このワインの1970年が登場。「哀しいことなんか忘れちゃいなよ」というメッセージとともに紹介されました。
《生産者公式のテイスティングノート》
スパイシーなノートがカレーを呼び戻し、この段階でブリオッシュとトーストのノート。アタックはフレッシュで表情豊か。骨格は引き締まり、同時に力強いが柔らかなタンニンがあり、このヴィンテージの美しいカベルネ(ソーヴィニヨンとフラン)によって支えられている。この若いワインは、美しい余韻の長さと、美しい熟成能力のための多くの味わいを示す。
Chateau Chasse Spleen