《このワインについて》
日本ワインにこんなスパークリングがあったんだ!
ノンヴィンテージではありますが、ベースワインは2013年と聞いています。シャルドネほどには酸味の高くない甲州の泡は、もっと早く熟成が進みます。このスパークリングは「熟成しすぎてひねている」と感じるギリギリの塩梅。でもある程度熟成ワインに慣れ親しんだ方にとっては、「この風味の複雑さに3000円台は安いな!」となるはずです。
ブリオッシュやカラメルのような熟成香。泡立ちはクリーミーで味わいに厚みがあります。決してスッキリ爽やかではなく、飲みごたえのある系の味わい。余韻もしっかり続きます。
万人におすすめしたワインではありませんが、ハマる人にとっては間違いなく唯一無二です。
《生産者について》
第2次世界大戦時につくられた酒石酸工場が北条ワイン醸造所の前身。1943年に設立されました。
鳥取といえば砂丘。砂地の水はけのいい土壌ゆえに、雨の多い日本でも凝縮した風味の上質なブドウが得られるといいます。
目指しているのは豊かな個性を持つ唯一無二のワイン。この土壌によるブドウの力強い風味と熟成リリースにより、確かに個性的なワインを提供しています。
注意したいのが近年醸造家の方が変わったこと。これからつくられるワインについては現在流通しているものとは別のスタイルになる可能性があります。気に入ったのなら確保しておくべきでしょう。
Hojyo Wine Tottori Sky