《自分の名前をつけたワインを》
ベルンハルト・コッホのワインは「消費者目線」が基本です。輸出市場ではなく地元のごく普通の消費者に長く愛される味。そのため平均的なファルツのワイナリーより、少し酸味は抑えめな傾向に感じます。(「ツェット」など例外もあります)
一方で醸造のトップを担う日本人女性醸造家の坂田千枝さんは、まあまあの酸味族(酸味が高い方が好き)だそうです。きっとこの「キュヴェ・チエ」は、求められる味よりもつくりたい味の優先度を高めにつくらせてもらったのでしょう。他のコッホのワインと多くの共通点がありながら、少し玄人受けする味に仕上がっています。
《生産者について》
ベルンハルト・コッホはファルツに拠点を置く家族経営のワイナリーで、近年「ヴィヌム」や「ゴーミヨ」などの評価本で高評価を得るようになった大注目の生産者です。そんなコッホの醸造を務めるのはなんと兵庫出身の日本人女性である坂田千恵さん。「ブルゴーニュのピノが好きで、それに近づけたい」と語る彼女の活躍で、醸造所のあるファルツ地方でも特にシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)の評価はトップクラスです。
Pinot Noir Cuvee Chie Bernhard Koch