《このワインについて》
カリフォルニア州でメジャーなジンファンデル種と、イタリアのプーリア州で広く栽培されるプリミティーヴォ種は同じブドウ品種です。
手頃な価格帯のものの典型的なスタイルは、熟したフルーツの芳醇な甘い香り、しっかり飲みごたえのある質感、そして穏やかな酸味と渋味。こういった味わいのワインが他にないわけじゃないんですが、リーズナブルに甘濃い銘柄がたくさん見つかることで人気です。
近年の傾向として、カリフォルニアでのジンファンデル人気をイタリア人が羨ましく思ったのか、イタリアで「ジンファンデル」を名乗るワインがちらほら現れ始めていること。ナルデッリがつくるこのジンファンデルもまさにその1本です。
生産者の情報は全く見つけられませんでした。きっと「多くの消費者に好まれ売れるワインをつくる」というコンセプトでつくられるマーケティングワインです。でもいいじゃないですか。安くて満足させてくれるなら。
「香りが甘くて濃い赤ワインが好き」そんな方に1000円台半ばで提案するワインとして、自信を持っておすすめできます。
《テイスティングノート》
ジャムに加工したプラムやブルーベリー、レーズンのような濃密に甘い香り。クローブのようなニュアンスもあります。風味の複雑さや余韻の広がりはないものの、この価格を考えれば十分。口に含めばフルーティーな味わいがしっかりと広がり、まったりと舌を包みます。酸味や渋味の刺激はほとんどありません。
Nardelli Zinfandel