《生産者について》
「カズッチョ」はエチケットに絵が描かれている有名な建物の名前。「タルレッティ」は前所有者の名前で、それがカズッチョ・タルレッティの名前の由来です。
オーナーは「テヌーテ・トスカーネ・ディ・ブルーナ・バロンチーニ」というワイナリーグループで、トスカーナにカズッチョ・タルレッティを含め6つのワイナリーを所有。少人数での効率的な運営をすることで、専門性がありながら多種類のワインをつくり、手頃に販売しています。
バロンチーニ家の歴史は500年以上前から続いているといい、特に1960年代ジャウレス・バロンチーニの代に大きくなりました。
《このワインについて》
「カンポアルト」という単一畑からつくるキアンティ。カズッチョ・タルレッティはワイナリーで少し熟成してから出荷するのが特徴で、他のワイナリーに比べてヴィンテージが少し古め。「熟成ワイン」というほどではありませんが、口当たりに過剰な強さは感じず旨味感があります。
味わいの方向性としては、クラシックで正統派なキアンティ。果実味が特別強かったりものすごく透明感があって上品というわけではありません。タンニンや酸味も適度な量で感じます。だからこそ伝統的なイタリア料理とは無難にあいます。
休日にちょっと奮発したディナー。外食するかわりにいつもよりちょっといい食材を使った手の込んだ夕食。例えば薄切りステーキ「牛肉のタリアータ」など。記念日やちょっといいことがあった週を締めくくるおうちディナーにピッタリの、適度な豪華さを持ったワインです。
《テイスティングノート》
赤や黒のベリー系フルーツの香りに、タバコや土のような複雑なニュアンスが加わります。果実味も酸味も適度にこなれた印象で、決して強すぎることがありません。強すぎない渋味で何か食べたくなります。しっかりと複雑味を持った余韻が長く続きます。
Chianti Classico Riserva Casuccio Tarletti