《生産者について》
自身のシャンパンが持つ特徴を一言で表現するなら「Salinite(塩気)」。JLヴェルニョンのクリストフ・コンスタンはそう語ります。
ワイナリーが畑を所有するのは、コート・デ・ブランにあるグラン・クリュの村である「メニル」が中心。一般にメニルのシャルドネは鋭く厳しい酸と硬いミネラル感を持ちます。だからこそ飲み頃を迎えるまで時間が必要です。マロラクティック発酵により酸をやわらかくする生産者が主流のなかで、あえてそれを行わずメニルの個性を前面に出した味づくりをします。
シャープな酸味と塩味にも似たミネラル感が彼の持ち味で、ワインアドヴォケイト誌などでも高く評価されています。
《このワインについて》
メニルのシャルドネを得意とするJLヴェルニョンのラインナップにおいて、珍しくオジェのブドウのみでつくられたシャンパン。「OG」とはその頭文字です。ル・メニルとの境界線近くにある畑です。
ドサージュは3g/Lの極辛口。ブリュット・ナチュールは酸とミネラルが強めに現れて、少し厳しさを感じさせるものがよくあります。しかしこの「OG」は驚きの親しみやすさ。
マスカットを思わせるような甘やかな果実の香りに、白や黄色の花のフローラルなアロマ。きちんと熟した果実味とシャープ過ぎない酸味。買ってすぐ楽しめる気軽さを持ったヴィンテージ・シャンパンです。
Jean Louis Vergnon OG