シャトー・シャス・スプリーンは、メドック地区のマルゴー村に近いムーリ村にあるブルジョワ級シャトー。
シャトー名のシャス・スブリーンは、フランスの詩人シャルル・ボードレールが詠んだ「スプリーン」という題の詩からとったものだといわれています。
また1821年、ワイン愛好家のロード・ビロン(バイロン)がこのシャトーを訪れた際に、「憂鬱を取り除くには、このワイン以上のものはない」と語ったという説もあるようです。一般的に「憂いを払う」と言う意味に解されているようです。
【パーカーポイント90点】
[ワインアドヴォケイト199号 2011年12月]
美しいブルーベリー、ブラックラズベリー、カシスの果実味に加え、お香や黒鉛の香りがグラスから飛び出す、ルビー色と紫色をしたワインだ。熟したミディアムからフルボディーで、濃厚でリッチなこのワインは、2009年のムーリの主役の1つである。酸味は少ないがタンニンが豊富なので、数年で閉じ、20年持つのではないかと思う。
[Robert M. Parker, Jr.の試飲]
Chateau Chasse Spleen