《生産者について》
ランスロ・ピエンヌはコート・デ・ブラン地区のクラマンに本拠地を置くレコルタン・マニピュラン。そこでとれるシャルドネは、日照量に恵まれた柔らかい果実味が魅力です。そのシャルドネがメインとなるので、ランスロ・ピエンヌのシャンパンは、ミネラルが強すぎずふくよかで親しみやすい味わいが特徴。一言でいえば「バランスがいい」ということなのですが、そんなありふれた言葉じゃ表現しきれない。当主ジル・ランスロが「私のシャンパンはこうあるべき」という信念を持っていることが伺えます。
《このワインについて》
グランクリュのクラマンのブドウ100%で、年産僅か3500本のトップ・キュヴェです。
スタンダードの「ターブル・ロンド」が、クラマンを中心にシュイイ、アヴィーズの3つのグラン・クリュをブレンドしているのに対し、こちらはクラマンのみ。
塩味を思わせるようなチョーキーなミネラル感がハッキリと現れています。これこそジルが表現したいクラマンのテロワールなのでしょうか。
《テイスティングノート》
コンポートしたレモンや焼き菓子、白い花やアーモンドのアロマ。クリーミーな泡感と適度なふくよかさを持ち、ほんの少しのドサージュが絶妙なバランスをとっています。複雑な余韻の続き方には、スタンダードクラスと明らかなクラスの違いを感じます。
Marie Lancelot Lancelot Pienne