《生産者とこのワインついて》
創設者であり、現当主の祖父となるマルセル氏は、1950年までサンテミリオン第一特別級B各付けのシャトー・トロロン・モンドで働いていました。
当時は戦争直後の不況が続いており、給料は現金での支給ではなく、物資での支給が殆どでした。
彼が最後の給料代わりに受け取ったものが、なんとシャトー・トロロン・モンドの畑0.5ha!彼は受け取った畑に「シャトー・マルソラン」(彼の名前マルセルに由来)と名付け、良質なワインを生み出しています。
2000年にマルセル氏から現当主ドミニク・シュナード氏に変わると、その意思を継ぎ2007年からオーガニック栽培を開始。2010年にマルセラン、ペイレール共に有機認証マークも取得。
「人間が自然の一部であり仲間である」という考えを貫き、生物多様性を考え尊重するブドウ畑づくりに邁進しています。
《テイスティングノート》
スミレやバラの華やかな香りと、熟成由来の香ばしいニュアンスが感じられます。口当たりは非常にボリュームがあり、よく溶け込んだタンニンが心地よい余韻を演出します。
《1/4の価格で楽しめるトロロン・モンド》
この紹介を書いている2022年9月現在、トロロン・モンドの最新ヴィンテージは19000円~22000円くらいで販売されています。このワインの価格はその1/4!かつて畑のオーナーがそうだったというだけではありますが、2016年という年の特徴も合わせて、確かにブドウの育ちの良さが伺えます。
熟成感というほどではないものの、タンニンがこなれた感じは長年のボルドーワイン好きも満足させるはず。「あの有名ワインに近いものを格安で」というお得感と一緒に味わってください。
Chateau Marsolan Chateau La Croix Peyreyre