《生産者について》
バロン・ドーヴェルニュは1923年に創業したレコルタン・マニピュラン(ドメーヌ型の生産者)。登録上はNM(ネゴシアン・マニピュラン)ではありますが、シャンパンは全てブジーの自社畑からつくられます。
現当主ヴァンサン・ドーヴェルニュの母エリアンは「私たちのシャンパンのため、特別なボトルをつくりたい!」と考えました。そうして1980年代から、シャンパーニュの花であるデイジーがボトルに描かれているのが特徴です。
《このワインについて》
通常は日本に入荷しておらず、受注に応じて輸入されるため、殆ど流通していないレアなシャンパン。ワイン名の意味は「ブジーの隠れた黄金」。ピノ・ノワールの得意なこの生産者には珍しく、シャルドネ70%ピノ・ノワール30%というセパージュ。珍しいブジーのシャルドネを新樽で熟成してベースワインとしているという点が、シャンパン愛好家の好奇心をくすぐるポイントです。
《テイスティングノート》
タンジェリンやアーモンドのような柔らかい香りの奥に、樽熟成由来の木の香りもわずかに感じます。ほどよい熟成香が立ち上り、口に含めば生き生きとした酸味のあとに、シャンパンらしい旨味がしっかり広がります。「あ~やっぱりシャンパンって美味いなぁ」そう一口目から感じさせてくれる、典型的かつ上質な味わいです。
流通のすくないレア感、品種や醸造法の珍しさ、それでいてシャンパンとして典型的な美味しさ。ある程度ワインに精通した人が集まる食事会のスタートを飾る1本にピッタリです。
L'Or Cache de Bouzy Grand Cru Baron Dauvergne