《生産者について》
本拠地はロワール地方の銘醸地「プイィ・フュメ」。そこにソーヴィニヨン・ブランの生産者としておそらく最も高い評価を受け、最も高くワインが取引される生産者がいます。それが「ドメーヌ・ディディエ・ダグノー」です。その価格は1.5万~3万円前後。それほど熱烈なファンが世界中にいるのです。
ディディエ氏自身は2008年の飛行機事故で早逝してしまいました。よって手掛けたヴィンテージは2007年まで。以降は息子のルイ・ベンジャマン氏が引き継いでいます。しっかりと畑と栽培・醸造方法、なにより哲学を受け継いでいるようで、「代が変わって味が落ちた」という噂は全く聞きません。
《ワイン醸造について》
畑のテロワールを明らかにすべく、全てのワインに同様の醸造を行っているといいます。
ワインの発酵は300Lや600Lのオーク樽を使用。新樽、1年、2年、3年使用樽をそれぞれ25%ずつで発酵・熟成を行い、その後ブレンドしてステンレスタンクで熟成を続けます。
《このワインについて》
ダグノーのワインで最も古くからつくっており、ワイナリーを代表するものとして最も有名なのがこの「シレックス」。シレックスとはエチケットに描かれているとおり石・土壌の名前です。二酸化ケイ素を多く含むこのシレックス土壌が畑を特徴づけており、はつらつとした酸味と凝縮した旨み、鉱物的なミネラル感を味わえるといいます。
Pouilly Fume Silex Didier Dagueneau