[ワインアドヴォケイト誌 2003年1月の試飲]
今は亡きミシェル・ドロンは、このワインが自分の作った最高のヴィンテージだと常に考えていた。よく1982年と並べて試飲したが、私はいつも後者のヴィンテージを好んでいた。もちろん、この2つのヴィンテージはスタイルが全く異なり、1986年は古典主義の記念碑的存在で、素晴らしいタンニン、並外れた叙述、そして甘く熟したカシスの果実にバニラ、メロン、フルーツケーキ、多数のスパイスが混ざった巨大なフルボディの香りを持っている。このワインは常に驚異的に凝縮されていて、しかも素晴らしくフレッシュで活力に満ちている。まだ若いようだが、完熟に近づいていないとは信じがたいほどだ。このワインは、レオヴィル・ラス・カースの素晴らしい例であり、1986年のカベルネ・ソーヴィニヨンをベースにしたメドックのトップワインを真剣に検討するための、もうひとつの説得力のある理由である。
[Robert M. Parker, Jr.による試飲 飲み頃予想2003-2035年]
他、Robert M. Parker, Jr. 98点(1998年)Neal Martin 98点(2016年)
Chateau Leoville Las Cases