《生産者について》
ベルンハルト・フーバー醸造所は、ドイツの南部、バーデン地方のマルターディンゲン村に居を構えています。その地がかつてピノ・ノワールの名産地であったことを知った故ベルンハルト・フーバー氏は、1987年に醸造所を立ち上げ、2011年にはゴーミヨ氏で赤ワイン賞3冠に輝きました。現在は息子のユリアン・フーバー氏がその意思をついで、より透明感あふれるワインづくりをしています。
《ユリアンの代で変わったこと》
やや分厚いボディを持ったベルンハルトさんの作品と比べて、ユリアンはよりエレガントに仕上げます。
収穫を2週間ほど早めることでアルコール度数をやや抑えめにし、果汁を絞るプレスもあえて旧式のものに変えました。それは醸造時にオリが1.5倍ほど出るのが特徴で、そのオリとともに12か月の樽熟成を行います。
《このワインについて》
特にユリアンの代になってから白ワインの評価が高まっています。それに伴い需要が供給を圧倒的に上回っており、フーバーのシャルドネはピノ・ノワールより幻のワインです。
10年ほど前からいくつかの品種をシャルドネに植え替えを進めており、将来的には供給量は増えるのでしょうが、ユリアンが納得する品質になるにはまだ時間がかかりそう。大事にとっておきたくなるワインです。
傾向としてフーバーのシャルドネは還元的です。抜栓から香りが上がってくるまでは時間を必要とするとお考えください。
Malterdinger Bienenberg Chardonnay Grosses Gewachus Bernhard Huber