《このワインについて》
ベッカーのスパークリングワインシリーズの名前として使われる「サロメ」とは、当主フリッツ氏のかわいい姪っ子のこと。
前当主のベッカー・シニアが、初孫誕生を祝ってつくり始めたスパークリングワインです。
同じ「ブリュット」や「ロゼ・ブリュット」でもブドウ品種がロットによって変わったり、瓶内2次発酵の期間も様々。ヴィンテージの入ったものがリリースされたりとあまり決まり事のないシリーズですが、一貫しているのはブドウの品質が高くて美味しいこと。同価格帯のシャンパンでもっと複雑味のあるものがないわけじゃないです。でもストレートに果実感が主張するベッカーのゼクトは、ワイン飲み始めの層にも訴えかける美味しさがあります。
お酒を飲めるようになった娘や姪っ子などとともに、何かちょっとだけ特別な日に開けるためストックしておいてもいいでしょう。
《生産者について》
フリードリッヒ・ベッカー醸造所はドイツのファルツ地方、その南端のアルザス国境近くにあります。
代々当主が「フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ベッカー」の名前を受け継いでいくので、呼び方が非常にややこしい。現在は創業者の「ベッカー・シニア」から、息子の「フリッツ氏」に代替わりしつつあります。
ピノ・ノワールで有名になった生産者ですが、他にもかなり多くのブドウを栽培し、多種多様なワインをつくっています。特にフリッツ氏の代になり白ワインの評価も上昇中です。
このゼクトはノンヴィンテージ扱いですが、2010年のピノ・ノワールを100%使用。瓶内2次発酵の期間が8年と長いので、ブドウの旨味をしっかりと感じます。
Becker Cuvee Salome Sekt Brut Rose