《生産者について》
イタリアのヴェネト州生まれのジャンニ・テッサーリ氏は、マルカートファミリーのもとで醸造を担当しており、2013年にこのワイナリーを譲り受けました。以後、オーナーとして家族とともにワインづくりに勤しんでいます。
畑の大部分を占める土壌は、古カルヴァリーナ火山由来の玄武岩で、典型的な火山性土壌です。
ワイナリーの看板ワインは、この地の土着品種「ドゥレッラ」をつかったスパークリングワイン。その補助品種として育てているシャルドネやピノ・ノワールを単一ワインとしてもリリースしていますが、その出来がなかなかいいと評判です。
《このワインについて》
分類するなら「樽熟成したリッチなシャルドネ」なのですが、そう言い切れる下限といいますか、控えめな樽感が特徴の白ワイン。ステンレスタンク熟成の後、おそらく全て古樽で6か月熟成。はっきりヴァニラの甘い香りが現れたものではありませんが、トロピカルフルーツの香りに溶け込んだ樽香は柔らかい印象。いつものワインとして冷蔵庫に冷えているとつい開けてしまう。そんな普段使いの落ち着く味わいです。
果実味の凝縮感や酸味の力強さは、この価格にしては決して高くありません。100hl/haとなかなか多い収穫量だからでしょう。そんな詰まりきってない感じがまた、このワインの飲み方にはフィットしています。
Giannitessari Chardonnay