《ブランドについて》
「バリスタ」とはコーヒーのスペシャリストであることを表す称号。「ワインになぜその名前?」と思われるでしょうが、理由があります。南アフリカ産ピノタージュの一つのスタイルとして確立してきた「コーヒーのような風味を持つ赤ワイン」。その生みの親がこの「バリスタ」シリーズを手掛けるベルタス・フォーリー氏なのです。
彼は南アフリカ最大の生産者「KWV」でシニアワインメーカーとして働いた経験を持ち、その腕前は確か。その後のキャリアのなかで、強くローストしたオーク樽で熟成したピノタージュを生み出しました。
コーヒーの香りを感じることは、カベルネ・ソーヴィニヨンやその他の品種でも時折あります。でもこれほど顕著なものは他にないでしょう。ピノタージュの果実感だからこそです。
《このワインについて》
コーヒーの風味は樽のローストによって起こるメイラード反応などの香りなのでしょう。ロースト仕立てのコーヒー豆が放つ、少し甘く香ばしいアロマ。それを鼻からも感じますし、飲み込んだ後の香りでも感じます。プラムやチェリーなどの熟したベリーの果実味。しなやかで控えめな渋みを持ちます。
このワインをコーヒー屋さんを営む知人に飲んでもらったことがあります。「コーヒーかなぁ?」と首を傾げられてしまいました。様々なフルーツのアロマを持つスペシャルティーコーヒーに日々触れている人は納得させられないかも。「コーヒーは好きでよくコンビニで買うけど小難しいことは知らないよ」という方にこそ試してもらいたいです。
Barista Pinotage