《このワインについて》
ワインの熟成に用いるオーク樽は、内面をローストしてから使います。そのローストの強さもワインの風味を決める重要なポイント。強くローストしたオーク樽とブドウ品種の組み合わせによっては、コーヒーやチョコレートを思わせる香ばしい香りが生まれることがあります。
南アフリカではピノタージュでそういったワインがつくられる例がいくつかあります。このワインはそれをカベルネ・ソーヴィニヨンで行ったもの。
テイスティングコメントにコーヒーやチョコレートと記述されるカベルネ・ソーヴィニヨンはちらほら見かけます。中でもこのワインはハッキリとコーヒー感が現れています。
《テイスティングノート》
熟したベリーの香りを包み込むような、甘く香ばしい樽香。コーヒーやチョコレートのようなロースト感に加え、ヴァニラ香がミルクに似たまろやかさも醸し出しています。樽熟成によってか豊かなタンニンはまろやかになっており、あまり目立ちません。
「カフェ」という名前の物珍しさだけでなく、純粋に2000円弱の甘濃いカベルネ・ソーヴィニヨンとしてレベルが高い1本です。
Cafe Cabernet Linton Park