《テイスティングノート》
ストロベリーやスパイス、ほんのり枯草のようなアロマ。かなり高日照な地域なのですが、フルーツの甘い香りは前に出すぎていません。味わいは凝縮感んがありつつ酸味・渋味とのバランスを意識したのが伺えるつくり。スルスル飲みやすいだけでなく、きっちりと余韻を残してくれます。
本来はピノ・ノワールに適した地域とは言えないのでしょう。その中で消費者がこの品種に期待するものを考え、できる限り応えようとしている意図がよくうかがえるワインです。
《生産者について》
チリのワイン産地は、首都サンティアゴよりも南に多く分布しています。一方、このヴィーニャ・ファレルニアがあるのはエルキ・ヴァレー。チリの北端にある産地です。緯度が低くもちろん温暖、暑くなりがちなのですが、海風の影響を受ける土地や標高の高いところに畑をつくることで、ワインづくりに最適な環境を見出しています。
ファレルニアの所有するブドウ畑は320ha。そこに100haの契約畑を加えてワインをつくります。雨がほとんど降らない環境のため、土地よりも水の方が高価だといいます。
Pinor Noir Reserva Vina Falernia