《スパークリングワインのお手本とは》
スパークリングワインのタイプには、明確な優劣が存在します。それはシャンパンが絶対的なNo.1でありみなのあこがれだから。
それもあって製法としては伝統的方式の方がシャルマ方式より上質とされます。
ブドウ品種は高級なものほどシャルドネとピノ・ノワールが選ばれます。
逆に安い価格のスパークリングワインは、シャルマ方式や炭酸ガス注入方式で、他の品種が使われることが多いです。1500円程度のスパークリングワインとなると、もっと酸味が低くて扱いやすい品種が主流です。
その中でミッシェル・トリノのこの泡は上出来。高級なスパークリングワインをそのままスケールダウンした雰囲気なので、気軽な日常の泡として素直に楽しみやすい味です。
《生産者について》
ボデガス・エル・エステコはアルゼンチンの北部、カルチャキ・ヴァレーを本拠地とする大規模な生産者。カルチャキ・ヴァレーは緯度が低く日照は強いものの、標高が高いために程よく冷涼。特に昼夜の寒暖差があることで、ブドウは十分な酸味を蓄えます。
雨がほとんど降らない乾燥した環境であるため、アンデス山脈の雪解け水を利用した灌漑を行っています。そのためヴィンテージ差がかなり少なく、病気のリスクもほとんどありません。それゆえ安く安定した美味しさのワインを提供してくれます。
《テイスティングノート》
スッキリドライなリンゴのようなアロマ。口に含めばはつらつとした泡を感じ、フレッシュな酸味が爽やかな印象を与えます。きわめてクリーンな味わいで、スケール感の違いこそあれど正統派な味わいです。
Michel Torino Sparkling Bru