《さくらラベルについて》
オーナーのミゲル・ヒル氏がワシントンで初めて桜並木を歩いた時に、その美しさに心を奪われました。
そして偶然にも、約100年前から所有しているフアン・ヒルのブドウ畑が広がる丘の名前はCerezo(=スペイン語で桜の意)。この2つの事柄にミゲル氏は深い縁を感じ、『桜』はフアン・ヒルにとって特別な存在となりました。
今回、日本限定発売の『SAKURA』は、これまでフアン・ヒルのワインを愛してくださった日本の皆様への感謝、そしてこれからこのワインを知っていただく方への愛を込めた、ミゲル氏からの贈り物です。
《フミーリャの気候について》
フアン・ヒルの畑は人にもブドウにもとても厳しい気候です。
場所はスペインの南東部フミーリャ。夏の最高気温は40度越え。冬の最低気温は氷点下。年間3000時間の日照時間があるのに、降水量はわずか300mm。暑くて寒くて乾燥した気候なのです。
植物にとって過酷であり、土壌はやせています。石がゴロゴロした石灰質土壌。自然と樹に実るブドウは少なくなり、それも小さな粒なので、面積当たりの収穫量は非常に低いものです。
そんな厳しい環境だからこそ、ブドウは動物に食べてもらい他の地に子孫を残せるよう、質の高い美味しい実をつけます。フルーツやスパイスの風味の凝縮感はずば抜けています。
《生産者について》
ヒル・ファミリーはスペイン各地10の生産地域に11のワイナリーを所有している巨大グループ。数万円の高級ワインを生産する技術を持ちながら、1000円前後の手ごろなワインから安定した品質で幅広く生産している生産者。その中核をなすのが1916年にフアン ヒル ヒメネスによって設立されたこのワイナリーです。
様々なブランドを手掛けているだけあり、醸造技術が高く、そのうえスケールメリットがあるので価格競争力があります。簡単に言うと、このグループのワインは安くて旨い!
《テイスティングノート》
ワイン名の「4Meses」は4か月という意味で、このワインが4か月の樽熟成でつくられていることを表しています。
非常に濃い色のチェリーやプラムのジャムのような熟度の高い香り。ブラックペッパーのようなスパイスの香りに、ほのかに燻製のような香ばしさを感じます。一口目から感じるアタックの強さが印象的ですが、決して荒々しさはなく、口当たりはやさしくスムースなもの。
濃いのにやさしい。そりゃ人気がでるというもの。昔から輸入元の売上ランキング上位の常連です。
Juan Gil 4 Meses Sakura Label