《このワインについて》
「ワインは古いほど価値がある」というのは誤解で、この価格帯のワインは新しいうちに飲んだ方が美味しいものが多いです。
ただしスペインワインは手ごろなものでもある程度熟成能力を持つものが少なくない。このワインはその一つで、ワイナリーで長く熟成させてからリリースされます。
フレンチオークの小樽で36か月熟成ののち、大樽でさらに熟成。これは「熟成したワイン」という付加価値をつけて販売する意図によるものでしょう。
熟成したワインには若いころにはない、土やキノコ・皮革のような複雑なアロマと、緻密なタンニンの上品な刺激があります。そして口当たりは少し軽くなります。
その熟成による風味の違いを1000円ちょっとでほのかに感じられる。なかなか他にないワインです。
《テイスティングノート》
香りはベリー系のフルーツの香りが主体で、そこにわずかにキノコのような複雑さが加わります。味わいもまだまだ若々しいものの、タンニンはなめらかになっており、熟成の効果が現れています。濃いだけがスペインワインじゃないことを感じていただけるでしょう。
Nostrada Silver Label Riserva