《フランスの中のニューワールド》
南フランスの地中海沿い、ラングドック地方とルーション地方は、「フランスの中のニューワールド」と呼ばれることがあります。
生産量のベースでいえばフランスで最大の地域です。しかしその大半は「IGP」というグレードの地理的表示ワインや、「VDF」というグレードのテーブルワインです。
いわゆる「安ワイン」の産地ではあるのですが、フランス国内でも重要な日常ワインの供給源です。そしてそれは日本においても同じ。
「ニューワールド」と呼ばれる理由に、ブドウ品種の表示があります。自分の好きなブドウ品種からワインを選びやすいのです。そして夏に暑く乾燥する地中海性気候に恵まれて、ブドウはよく熟します。味わいもニューワールド的なものが多いのです。
その地にて旨安ワインで大成功を収めているのが、ドメーヌ・ポール・マスです。
《生産者について》
ジャン・クロード・マス氏の指揮のもと、2~30年でとてつもない急成長を遂げたワイナリーグループ。様々なブランドを展開しており、「ラングドック=ルーションのワインで旨いの見つけたと思ったら、実はポール・マスでした」なんてことがたくさんあります。
その目指すところは「高品質かつヴァリュー・ワインである事」。それが実践されている証拠として、2020年ワインエンスージアスト誌の「ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
《テイスティングノート》
豊かな果実味が全面に出た、典型的な暖かい産地のカベルネ・ソーヴィニヨン。この価格帯らしく、渋味はほどよく抑えられています。
「ワインを飲みたいけどたくさんはいらない」そんなときの定番ワインにどうぞ。
Les Tannes en Occitanie Cabernet Sauvignon Domaines Paul Mas