《食前酒に向いたワイン》
しっかり料理を食べ始める前にワインだけで楽しむ。そんなアペリティフとして楽しむワインとして、シャンパンが定番です。ワインだけで飲むのに向いた味わいだから。逆に言うと飲んでいて何かつまみたくなりにくいからです。
その理由は甘味。赤ワインや白ワインと比べてシャンパンを含むスパークリングワインは、ちょっとだけ甘味が加えられているものがほとんどです。その甘味がボリューム感となって、ワイン単体で飲んだ時の満足度を上げているのです。
「ドサージュ」と呼ばれるその甘味が、辛口の「ブリュット」よりも一段階多い「ドゥミ・セック」であるのがこの「プラチナ」です。
《テイスティングノート》
洋ナシや白桃などの上品でありながら丸みのある香り。かんきつ系のシャープな感じはありません。冷蔵庫でキンキンに冷やした状態なら、口に含んでも「甘口?」ってくらい。豊かな酸味もあるので、注意しないと感じない程度です。温度が上がって12℃くらいになると、ほのかな甘さを感じるようになってくるでしょう。
《生産者について》
ロジャーグラートは1800年代設立と歴史のながいカバの名門。1882年に初めてスパークリングワインをつくって以降、140年以上にわたり高品質なカバづくりを続けています。
その品質を支える製法のひとつがブドウ果汁の使い方。シャンパーニュ地方では平均して1.7kgのブドウから1Lの果汁を絞るといいます。それに対してロジャーグラートでは、2.5kgのブドウから1Lしか使いません。強い力でブドウを絞ればたくさんワインをつくれますが、種がつぶれるなどで雑味が入る傾向があります。だからぜいたくに一番搾りの果汁だけをつかって、クリアな味わいに仕上げているのです。
Roger Goulart Cava Platinum Demi Sec Reserva