《手ごろなシャンパンの相場観》
ここ2,3年のシャンパンの高騰は激しく、4000円台で販売できる銘柄も少なくなってきました。
もっと安いシャンパンも出回ってはいますが、それらはおおよそ特定のワインショップが専売商品として大量輸入しているもの。広く流通しているシャンパンとしては、この「コント・ド・ラモット」はかなり安い部類です。
《このワインについて》
特徴としてはこの価格帯なのにムニエを使用していないこと。ピノ・ノワールとシャルドネのみのブレンドです。
決してムニエが悪いブドウではないのですが、一般にはブドウ取引価格が他の2種より低いため、手ごろなシャンパンはムニエ主体であることが多いです。
単純にブドウ品種の違いを味の違いとして、いつものシャンパンとの変化をつけることもできます。加えてピノ・ノワールとシャルドネのみだからこその洗練さもわずかに感じます。手ごろな価格でもしっかりとつくられたシャンパンです。
《テイスティングノート》
白い花の香りやドライアプリコットなどのフルーツのアロマ。きめ細かい泡とフレッシュな酸味が魅力です。
《生産者について》
GHマルテルは1869年設立のワイナリーで、本拠地はエペルネ。自社畑200haからと購入ブドウをあわせてシャンパンを生産し、生産規模ではシャンパーニュで6番目だといいます。
Comte de Lamotte Brut