《生産者について》
ドメイヌ・ブラハムを設立したのは、ヒーシー・ブラハムさん。彼女は白人ではありますが、生まれ育った家庭はたいへん貧しかったといいます。11歳からアルバイトで家計を支えつつ、奨学金で大学を出て優秀な弁護士として活躍しました。
一方で彼女自身は都市生活よりも田舎でワインをつくりたいと考えており、1989年にパールの地に移り住みます。子供と家庭をみる時間がとれるからだといいます。
2001年にリリースしたシラーズがファーストヴィンテージ。いきなりパール地区のシラーズのコンテストで金賞。マスコミにも取り上げられて、2003年には南アフリカ最優秀ワイン醸造家に選ばれました。
「たとえ貧しくても、女性でも努力すれば夢は実現できます。あきらめずに自分の夢に向かって努力して欲しい」
ブラハムのワイン1本1本には、ヒーシーさんのこんなメッセージが込められています。
《このワインについて》
ピノタージュは果実味豊かなタイプからピノ・ノワールのように淡いタイプまでいろいろありますが、ブラハムがつくるのはボルドーワイン寄りの力強いタイプ。
プラムやコーヒー、チョコレートなどの香り。しっかりと熟した果実味を感じ、骨太な味わいですが、渋味は控えめでなめらかです。年々上品なバランスになりつつあるといいます。
Brahms Pinotage