《ボルドーワインの特徴》
フランスのボルドー地方といえば、「ボルドー5大シャトー」がつい頭に浮かんでしまいますが、そんな高級ワインはほんの一部。1000円台、2000円台の手ごろなワインをつくる生産者が無数にあり、生産量としてはむしろそういった生産者がメインです。
ボルドーは決してワインづくりに最適な土地ではありません。大西洋に面したこの地域は、偏西風の影響を受けてフランスの中では雨の多い地域。秋口に振る雨の量とタイミングは、ブドウの出来に大きな影響を与えます。ヴィンテージ差のしっかり表れる生産地域なのです。
消費者の立場でワインを買うなら、評判のいいヴィンテージを選んで買えばいい。しかし定番ワインリストのあるレストランだと、ヴィンテージに寄らない安定感があった方がうれしいものです。
《このワインについて》
そういう点でこのロック・ル・メインは優秀。味わいとしてはブドウの熟度が高めで、あまり青い風味を感じない傾向です。きっとブドウの成熟をしっかり待って収穫しているのでしょう。
あまりヴィンテージのブレがないところを、飲食店さんが気に入っているのでしょう。レストランの定番ワインとして扱われる例が多いといいます。
「ボルドー」の文字の安心感はやっぱりあります。ワイン単体ならカリフォルニアワインの派手さに押されるかもしれませんが、料理にそっと寄り添うという点では、レストランでも家庭でも活躍してくれるでしょう。
Chateau Roque le Mayne