《生産者について》
1970年代にドイツ系スイス移民のニッキーとガビー・ハーン夫妻が設立したワイナリー。その本拠地はモントレー・カウンティのサンタ・ルシア・ハイランズであり、その地が政府認定のワイン生産地域として認められるよう働きかけた生産者です。
カベルネ・ソーヴィニヨンは当初からつくっていましたが、沿岸を流れる寒流の影響からカリフォルニアの中でも冷涼な地域であることもあり、ピノ・ノワールとシャルドネに注力していきました。
現在、合計444haの自社畑を所有している大規模なワイナリーへと急成長。高いコストパフォーマンスが魅力です。
《ハーンの味筋》
一口飲んであっと驚き感動するような味・・・・では決してありません。生産地域とブドウ品種、それから価格をあわせたときに期待する味わい。その味わいのタイプは期待通りで、満足度は期待通りかほんのちょっと上。決して奇をてらわない、安心できる味わいがハーンの特徴です。きっとワインマニアな人には物足りないでしょう。
だからこそ一般の消費者に飽きずに飲んでもらえる。だからこそ急成長できた。言ってしまえば「普通」な味わいこそが、ハーンの強みなのでしょう。
《テイスティングノート》
柑橘系フルーツやトロピカルフルーツの熟したアロマを、ヴァニラやハチミツの甘い香りがそっと包みます。晴れやかな空を想像させる明るい果実味。余韻にはトーストのような香ばしさがあります。滑らかな酸味と適度な重量感がある、典型的なカリフォルニアの樽シャルドネです。
Hahn Chardonnay California