《生産者について》
ルイスセラーズのオーナー、ランディ・ルイスは元レーシングドライバー。選手としてヨーロッパ滞在中にその生活様式に興味を持つようになり、引退後1992年にルイスセラーズを設立しました。
家族経営の小さなワイナリーのため、年間の生産量は約9000ケース。しかしその評価は高く、2001年のナパヴァレーオークションでは、最も高額で取引されたワイナリーとなりました。決してワイン愛好家の多くに名が通っているとは言えません。しかしながら定期的に少量入荷する彼のワインは、着実に売れていつの間にか完売しています。『高いけどまた飲みたくなる』という品質の証といえるでしょう。
《このワインについて》
発酵・熟成の容器をフレンチオークの新樽&古樽&ステンレスタンクの3つを併用することで、風味の複雑さと口当たりの質感、フレッシュさのすべてを取りいれた白ワイン。
マンゴーやマンダリオンオレンジのような熟したフルーツのアロマに、ジャスミンのような華やかなニュアンスが混ざります。凝縮感のある果実味はシルクのようになめらかな口当たりで、高い酸味と見事に溶け合っています。樽香はしっかり感じるものの前に出すぎず、この品種らしいドライな余韻で終わります。
「ソーヴィニヨン・ブランの白ワイン」としては決して手ごろとは言えませんが、「ルイスセラーズがつくるワイン」で1万円以下なら価値があるのではないでしょうか。
Lewis Cellars Sauvignon Blanc Napa Valley