広域名の「BOURGOGNE」ですら5000円が珍しくない昨今。コート・ドールよりは価格の安いマコン地区のワインとはいえ、2000円強という価格!
しかも買いブドウからつくるネゴシアンではなく、自社畑からつくるドメーヌものなんです。まるでこのワインが5年前からタイムスリップしてやってくるかのよう!
「ブルゴーニュのワインがこの価格で手に入るから、手ごろに提供できる」そうして長く定番ワインとしてつかっているレストランさんも多いです。
風味としてとびぬけたものは、もちろん期待できません。でもその味わいは確かに他のどこでもない、ブルゴーニュのピノ・ノワールです。
《生産者について》
ロシュバンはマコン地区の中心部で1921年からつづくドメーヌ。所有している畑は56haと比較的大きく、その規模感が手ごろな価格を実現しているのでしょう。
醸造設備は積極的に刷新しており近代的なもの。清潔に保たれていることが、ワインの味わいのクリーンさから察せられます。2004年からリュット・レゾネ(減農薬農法)を導入し始め、2018年にはHVE(フランスの環境価値重視認証)を取得。サスティナブルなワインづくりにも取り組み始めています。
《テイスティングノート》
ラズベリーやレッドカラントなどの控えめな果実の風味。樽香は感じるかどうかぐらいごくわずか。南の産地らしい穏やかな酸味で、背伸びせずコンパクトに味わいのバランスをとっているワインです。ただし単一区画からつくっているワインなので、ある程度ヴィンテージ差は現れるかもしれません。
Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes Rochebin