《生産者について》
カベルネ・ソーヴィニヨンが主役のナパ・ヴァレーにあって、珍しくソーヴィニヨン・ブランが脇役ではなく主役をつとめるワイナリーが「コクレル」です。
その始まりは2005年。現オーナーのクレイ&ブレンダ・コクレル夫妻がカリストガに畑を手に入れたところから。その畑には灌漑(かんがい)を必要としない、古木のソーヴィニヨン・ブランが植わっていたそうです。その古樹を大切に、徐々に改植しながらワールドクラスのワインを目指しています。
カリストガはナパ・ヴァレーの最北部なので、南端からの冷たい風の影響はほとんど受けません。しかし「チョーク・ヒル・ギャップ」という山脈の切れ目を通ってソノマからの風が入るので、南のセント・ヘレナより冷涼です。さらに自社畑のウォルナット・ウォッシュ・ヴィンヤードは樫の樹に囲まれており、それが強い西日を遮るので上品な酸味が保たれるといいます。
《テイスティングノート》
グァバやメロンのようなトロピカルフルーツのアロマに、グレープフルーツの香りも感じます。みずみずしい酸味とまろやかな口当たり、しっかりとした飲みごたえがあります。食事時のワインとしてももちろん有用ですが、ワイン単体での満足度も高いでしょう。
Le Petit Coquerel Sauvignon Blanc