《生産者について》
2011年に南アフリカで初めてのマスター・オブ・ワインに認定された、イギリス出身のリチャード・カーショウ。それまで大手ワイナリーの醸造責任者を務めて経験を積んできた後に、2012年に自身のワイナリー「リチャード・カーショウ・ワインズ」を設立しました。
カーショウが選んだ畑があるのは南アフリカ屈指の冷涼地区であるエルギン。海から近い盆地であるエルギンは、ブルゴーニュ南部や北ローヌに近い気候と言われています。昼夜の寒暖差が大きく、ブドウはよく熟しながらも高い酸味を保ちます。
世界のワインを知り尽くしたマスター・オブ・ワインがつくるだけあり、どこの消費国の市場に出してもみなが唸るであろう、高級感のある整ったスタイルが持ち味です。
《このワインについて》
シャルドネは収量が低いことが特徴であるブルゴーニュ大学で開発されたクローンを用いています。
新樽比率は2018年ヴィンテージのデータで39%。比較的高めです。それもあって香りには樽香をしっかり感じますが、甘いニュアンスはかなり控えで抑制的な香り。白桃やリンゴなどの香りとよく調和しています。ブルゴーニュ的な引き締まった印象と、ニューワールド的な明るい果実感の両方を持ちます。口に含めば味わいの骨格が非常にしっかりしており、立体的。冷涼産地らしく酸味は高いのですが、そのボディ感から決して過剰には感じません。
焦点が定まったようなメリハリのある味わいで、いかにもな高級感を持ちます。
Elgin Chardonnay Clonal Selection Richard Kershaw Wines