《生産者について》
ローヌの名門の一つ、ポール・ジャブレ・エネは1834年の設立。ジャブレ家直系の経営のもと発展してきましたが、2000年前後はその勢いに陰りを見せていました。しかし、ボルドーのシャトー・ラ・ラギューンを擁するフレイ家が2006年に取得し、カロリーヌ・フレイ氏が指揮を執るようになり、またその評価を高めています。
手頃なワインも作っていますが、その名声の源はなんといってもエルミタージュのワインです。
《このワインについて》
ステランベールというのは13世紀に活躍した騎士の名前。戦いの果てに疲れ果てた騎士が、余生を過ごす安息の地を求めてたどり着いたのがここだったという話から名づけられています。
オーク樽だけでなく、卵型のセメントタンクと併用する形で醸造されます。
《テイスティングノート》
バターやトースト、白い花や酵母を感じさせるアロマ。まるで若いコート・ド・ボーヌのシャルドネを思わせる緊張感のあるワインです。程よくボリューム感がありますが、しっかり芯のある酸味があり、熟成ポテンシャルを感じさせます。
【パーカーポイント94点!】
[ワインアドヴォケイト 2021年5月のレビュー]
2019年のエルミタージュ・ブラン ル・シュヴァリエ・ド・ステリンベルクは、ほんの少しヒンヤリとしたスモーキーな香りの後、熟したパイナップルや洋ナシの香り、メロンや白桃のヒントがはじけるように広がる。ミディアムからフルボディで、果実の純粋さと立体感おいてほとんど結晶のようであり、きれいなエッジと十分な長さがあり、余韻の長い後味で魅力的な苦味のヒントによって締めくくられる。
[Joe Czerwinskiによる試飲 飲み頃予想2021-2030年]
Hermitage Blanc Chevalier de Sterimberg Paul Jaboulet Aine