『バカンス』その響きだけで楽しくなるような、憧れの言葉。
そこにさらに鮮やかな色合いのロゼワインが加われば、想像しただけで楽しくなりませんか?
実はヨーロッパのバカンススポットの近くでは、結構なロゼワインがつくられ飲まれているんです。
食卓にこれがあれば、お家にいながらバカンス気分!?
昼酒、いってみない?
コロナ禍により、在宅勤務も珍しくなくなりましたし、会社に推奨されて有休がとりやすくなったという人も多いでしょう。
ただ、平日ポツンと休みになっても、手持ち無沙汰になってしまった、結局家で無為に過ごしてしまったという経験もあるのでは。
そんなときは、明るいうちからワインを嗜んでみませんか?
「昼からビールを煽る」と聞くとアル中予備軍みたいなイメージを受けるのに、ワインならどこかのセレブみたいな印象になるのが輸入酒の特権です。
バカンスなら・・・
バカンス(ヴァカンス)とはそもそも、主にフランス人の夏季長期休暇の過ごし方です。法律で最長5週間の連続休暇が取得できます。
思い思いの方法でその休みを満喫するうえで人気なのが、南部のリゾート地でマリンスポーツなどを楽しむというものです。
昨日も今日も明日も明後日も仕事はありません。
決まった時間に起きる必要はないんです。
明るいうちからワインを楽しんでいけない理由は、何一つないでしょう。
バカンスの地といえば・・・
バカンスの間は自宅とは別の場所で過ごす人がすくなくありません。
ホテルを長期でとったり、一軒家を借りたり。
例えば東南アジアのバリ島などに遠出する人もいますが、国内のバカンス先で人気なスポットを上げるとするなら、プロヴァンス地方だそうです。
プロヴァンス地方
フランスの南部、地中海沿岸のプロヴァンス地方は、当然ながら地中海性気候。
パリがある北部と比べたとき、夏は内陸部も暑くなるので、カラっと乾燥したプロヴァンスの夏はむしろ過ごしやすいのでしょう。
有名な都市
プロヴァンス地方に属する都市のなかで、トゥーロンやアヴィニヨン、ニースと言った都市も関心のある人ならご存知でしょう。
しかし一番有名な都市といえば、間違いなく「マルセイユ」ではないでしょうか。
私は、映画『TAXi』の舞台、というイメージが強いです。
サッカーが好きな方は、元フランス代表のジネティーヌ・ジダン選手の出身地、そして得意技の「マルセイユ・ルーレット」を思い出すかもしれません。
地酒を楽しむ
例えばあなたが温泉旅行に行ったなら。
夕食には地元の日本酒が飲みたくなりませんか?
プロヴァンス地方でワインを飲むなら、まずはプロヴァンス地方のワイン。そりゃあどこにでも置いているというもの。
プロヴァンス地方。実はある特徴があります。
年間9000万Lものワインを生み出す「コート・ド・プロヴァンス」というワインの実に9割近くがロゼワインなのです。
プロヴァンスのロゼ
何はともあれ、まずは当店で扱っている、プロヴァンスのロゼをご紹介します。
この地にバカンスに訪れた人たちは、こんなワインを真昼間から優雅に飲んでいるわけです(憶測)
日本でも同じものが手に入るわけですから、遠く離れた地でも、たとえ明日は普通に仕事だったとしても、その時だけバカンス気分になって飲んでみませんか?
プロヴァンス・ロゼの味わい
ストロベリーやアメリカンチェリーのような、丸みのあるジューシーな果実味。
酸味が尖ってキリッキリのタイプは少なく、中程度からやや高い酸味で丸みを帯びています。
しかし、若いうちに消費される傾向が強いこともあり、印象はとてもフレッシュ。
もちろん、プロヴァンスの中でも東西南北の位置や土壌により味わいが違います。
当店の取り扱いの中では、ミラヴァルはやや引き締まった印象。逆にヴァロンティーンやインヴィーヴォは柔らかい口当たりが持ち味です。
他にもあります!バカンスの地のロゼ
バカンスに人気な地方が、一大ロゼワイン産地という例は他にはないでしょう。
それでもバカンススポットでつくられるロゼワインは他にもあります!
バスク地方のロゼ
スペインのフランス国境のそばに位置するバスク地方。
そこは特産ワイン『チャコリ』で有名です。
美食の街 サン・セバスチャン
港湾都市でもあるサン・セバスチャンの食文化。
ハイグレードなところで言うと、スペインに7軒だけあるミシュラン3つ星レストランのうち2軒がここサン・セバスチャンにあり、もう1軒も近郊です。
また庶民が楽しむグルメとして、「スペインバル」が人気です。
街のいたるところに立ち飲みが中心の小さな居酒屋があり、「ピンチョス」と呼ばれる小皿料理とワインやシードルを提供します。多くは串にさしてあるなど、手づかみで気軽に食べられる工夫がなされています。
ワインバルは1軒でしっかり食べて飲んでするのではなく、何軒もハシゴするのがおすすめの楽しみ方です。
美食の街の郷土ワインとは
このサン・セバスチャン市やビルバオ市の近郊で、オンダラビ・スリやオンダラビ・ベルツァといった品種を用いてつくられるワインが『チャコリ』です。
特徴を挙げるなら「海のミネラル感」。
海に近い畑のもので、塩味のような味わいを感じるチャコリもありますし、そうでなくても硬度の高いミネラルウォーターのようなカッチリした味わいが典型です。
その魅力は相性のいい料理の多彩さ。
さすが港湾都市のワインだけあり、特に魚介料理全般とは好相性です。
チャコリは白ワインが大半を占めますが、スパークリングワインや赤ワイン、そしてロゼワインもつくられています。
使い勝手の良すぎるロゼ・チャコリ
魚介料理全般において、「白のチャコリが邪魔をする」ということはほとんどありません。しかし「白のチャコリではやや物足りない」ということは考えられます。
特に醤油などの旨味成分を含む調味料を使った場合です。
しかしロゼのチャコリなら、そんな旨味の伴なった魚介にもバランスを取ります。
通称『チャコリおじさん』と呼ばれるいろはわいんの寺田社長曰く、「醤油で食べるお寿司にはロゼのチャコリがベスト!」だそうです。
ロゼのチャコリ
当店が扱うロゼのチャコリはつぎの3つ。
ただ、チャコリに関してもプロヴァンス・ロゼと同じ問題。「別に輸出しなくても観光客が地元で消費してくれるよ」という事情があり、流通量はそう多くはありません。
ポルトガル セトゥーバルのロゼ
ポルトガルにもバカンスの地でつくられ飲まれているワインがあります。
ポルトガルの首都リスボンから見て、テージョ川の反対側。
「セトゥーバル」という街は、リスボンの市民が週末になると出かけるような手近な観光地です。
サーフィンやダイビングも楽しめる美しい海岸があり、世界中からも多くの観光客が訪れます。
ワイン産地としてのセトゥーバル
「ペニンシュラ デ セトゥーバル」つまりセトゥーバル半島を中心とした地域は、ポルトガルの重要なワイン産地です。
有名なワインは、土着品種である「カステラォン」を2/3以上使用した赤ワイン「パルメラ」や、「モスカテル・デ・セトゥーバル」もしくは「モスカテル・ロッショ」を2/3以上用いた白ワイン「セトゥーバル」が有名だそうです。ただ、日本ではほとんど流通していません。
地元で多く食べられているものとしては、羊のチーズや豆の料理のほか、牡蠣やイワシといった海産物も多く消費されています。
コメの栽培も盛んな地域で、シーフードリゾットなども名物です。
ペニンシュラ・デ・セトゥーバルのロゼ
協同組合からスタートした、この地域でトップクラスの生産者がつくるロゼがこちら。
エチケットには近くの海で見られるイルカが描かれており、かわいらしいピンク色をしたロゼワインです。
ストロベリーやラズベリーといったフレッシュなアロマは、大雑把に言えばどこのロゼワインにもだいたい共通するもの。
特色は沿岸地方のワインだけあり、海の恵みを思わせるミネラルのニュアンスを感じること。
海鮮料理との相性は、当然のごとく抜群です!
白ワインのように冷やして楽しむのが美味しいけれど、風味は全く異なる。 ワインだけで飲み続けてもよし、ちょっとしたおつまみと合わせてもよしの万能さ。 そしてなにより、鮮やかなピンク色が映えて楽しい。 ロゼワインは夏もあなたの日々を彩ってくれること間違いなしです! |
白ワインのように冷やして楽しむのが美味しいけれど、風味は全く異なる。 ワインだけで飲み続けてもよし、ちょっとしたおつまみと合わせてもよしの万能さ。 そしてなにより、鮮やかなピンク色が映えて楽しい。 ロゼワインは夏もあなたの日々を彩ってくれること間違いなしです! |