《このワインについて》
樽リッチなのにカリフォルニアらしさはない。上品でありながらブルゴーニュに寄せた味でもない。シャルドネの生産地として全くイメージのないスペインから、面白いバランスのワンランク上な1本が届きました。
樽熟成したリッチな味わいのシャルドネは、世界中でつくられています。
たくさん種類が見つかるのがカリフォルニア産。ジューシーな果実味と樽香で、甘いニュアンスのあるものが多く、低価格帯ではその傾向が強まります。それに対してこのアナヨンは、樽香こそ強いもののヴァニラや焼き菓子のような甘いものではなく、ヒノキのような上品で端正な香り。
そういう香りはブルゴーニュ産のシャルドネにもよく感じます。それと比較するならこのアナヨンはもっと骨太でどっしり。味わいに凝縮感があります。
飲みごたえがあって力強いのに、上品な酸味があり引き締まっている。なかなか他にないバランスなのが面白いのです。
《生産者について》
リオハから南東に120km。そこに「D.O.カリニェナ」という生産地域があります。ややこしいのですが、そこが原産の黒ブドウも「カリニェナ」と呼び、フランス名カリニャンです。そこは乾燥した大陸性気候の山岳地帯。標高の低い畑を選べばブドウはよく熟し、高い畑ではある程度冷涼地域向けの品種も栽培できます。
そこで複数の協同組合が合併して1997年に誕生したのが、「グランデス・ビノス・イ・ビニェドス」です。管理する畑は4300haにものぼり、この生産地域のブドウ畑のうち実に30%を占めます。文句なしに最大手生産者であり、そのスケールメリットによるコスパの良さが魅力です。
約600軒の加盟農家の畑は全てデータベース管理されており、栽培の専門家が適切なサポートをしています。それがワインの安定した品質につながっているのです。
Anayon Chardonnay