《生産者について》
クライン・ザルゼは南アフリカの中でも最も古いクラスのワイナリー。公式には南アフリカワインの誕生は1685年ですが、その10年後には名前が見つかるといいます。
当時からはオーナーが代わっており、マリエット・バッソン夫妻が1996年からのオーナーです。経営手腕が素晴らしく、現在では本拠地のステレンボッシュには敷地内にホテルやレストランを構える大規模なワイナリーへと成長しました。
畑はステレンボッシュに限らず西ケープ州の各地にあり、その地ごとに適した品種から幅広いレンジのワインを生産しています。
南アフリカで最も権威あるワイン誌『プラッター』にて、2020年には「トップ・パフォーミング・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。

《このワインについて》
ステレンボッシュやロバートソンの中でも海よりの涼しい地区でとれたシャルドネとピノ・ノワールを使用。スペック上は瓶内2次発酵36か月となっていますが、実際にはそれ以上の期間をとっているそうです。
その長い2次発酵期間により、ブリオッシュやビスコッティなどの酵母由来のアロマを感じ、それがオレンジやスパイスの香りに複雑味を与えています。決して「シャンパンっぽい」というものではなく、風味に感じるフルーツはより明るい印象。同じ価格帯ではグラハムベックのブラン・ド・ブランも非常に人気ですが、もう一段階複雑さが増している印象です。アルコール度数は11.5％（ロットによる差あり）と低めなのですが、「フルボディ」と表現したくなる風味の豊かさを持ちます。

Method Cap Classique Kleine Zalze Wines