《生産者について》
ニュージーランド北島の中心都市オークランド。その近郊に浮かぶワイヘケ島は、リゾート地であるとともにいくつものブティックワイナリーが立ち並びます。
その一つ「サム・ハロップ」。2003年に当時最年少31歳で、ワイン業界の最高権威マスター・オブ・ワインとなったサム・ハロップ氏のプライベート・ワイナリーです。ワインの醸造だけでなく、その市場や流通においても知り尽くしているマスター・オブ・ワイン。彼がつくるワインは、近年流行りの「最小介入主義」とは逆を行く、全てにおいてコントロールされたものです。
例えば栽培においては、ほとんど農薬を使いません。この「ほとんど」というのがカギで、必要最小限の薬品を使うことで、オーガニックよりもさらに環境負荷の低い栽培ができるといいます。醸造においては、初期は天然酵母で発酵させて複雑さを引き出す一方、途中からは培養酵母を添加して健全な発酵を促します。
そうして出来上がる彼のワインは、基本としてアルコール度数がやや低めの繊細なもの。現代のレストランシーンで求められる、素材を活かしたヘルシーな料理にマッチするものです。それでいて価格に相応しい豪華な風味も持ち、理想を実現する完璧なワインであることが感じられます。
《このワインについて》
「セダリオン」は、ワイヘケ島の単一畑からつくるシリーズ。ワイヘケ島から世界レベルのシャルドネをつくるべく、採算度外視の低収量でつくっているといいます。
ライムやグレープフルーツのような柑橘系フルーツに、火打石や白い花のアロマ。オーク樽の香りは前に出すぎず、ほんのりアカシアのような甘い香りがある程度です。シャープで少し厳しい雰囲気を感じさせる上品な酸味。塩味系のミネラル感が余韻を引き締め、高級感を与えます。
樽や果実が主張しすぎないスタイルは、幅広い料理に使えそう。その上で透明感のある美しい酸と複雑味は、手頃なシャルドネには出せないものです。
Cedalion Jomara Chardonnay Sam Harrop