《このワインについて》
クレマン・ド・ロワールはその名の通りロワール地方のスパークリングワインで、ブレンド構成のバリエーションが豊かであるのが特徴。つまり同じ「クレマン・ド・ロワール」でもスッキリ軽やかなものからしっかりコクがあるタイプまで、いろいろあるのが面白い。
その中でこの「キュヴェ・サン・ジル」は、4割ブレンドした黒ブドウのコクと風味の奥行をしっかりと感じる味わいです。
《生産者について》
デュテルトルはロワール地方トゥーレーヌ地区に本拠地を置くドメーヌで、19世紀後半からの長い歴史があります。
現在は5代目のジル・デュテルトル氏が当主となり、1989年からリュット・レゾネ(減農薬)による栽培を開始しました。37haとなかなかの規模の畑を所有しています。
シュナン・ブランをはじめ、カベルネ・フランやコット(マルベック)、ピノ・ノワールなど幅広く栽培しています。
《テイスティングノート》
アプリコットのようなしっかり熟した果実のアロマ。味わいに重量感があるというわけではないのですが、その味わいはしっかり舌をつかんで離しません。きっと24か月以上という長い瓶内熟成を経てリリースされるからでしょう。うま味が乗っています。骨格のあるミネラル感が余韻を奥行のある印象に引き締めます。
Dutertre Cremant de Loire Cuvee St. Gilles