《生産者について》
RM(レコルタン・マニピュラン)としてNo.1の評価を受けるジャック・セロスの甥っ子にあたる、ジェローム・セロスのドメーヌ。1990年代にはジャック・セロスで働き、アンセロムから直接栽培・醸造・熟成を学びました。2004年に父ジャッキー・セロスが引退してドメーヌを継承。同年コリーヌ・パジョンと結婚して、パジョン家が所有していた畑も加わりました。
《ロゼ・シャンパンのつくり方》
ロゼのシャンパンをつくる方法は2つあります。
このワインが採用しているのはセニエ法。ブドウの果皮を果汁に漬けて色を出し、良い感じになったところでプレスして発酵中の果汁と分離して、最後まで発酵させます。そのプレスの様子が「血抜き」に似ていることから、「セニエ」法と名付けられました。
一方、シャンパンは赤ワインを白ワインに混ぜることでもロゼをつくることができます。ピノ・ノワールやピノ・ムニエで赤ワインをつくって保存しておき、ロゼ・シャンパンの需要に応じて白のシャンパンとの比率を調整することができるのです。また、長期間の瓶内2次発酵によって色合いが変化しやすいシャンパンにおいて、色味を安定させるためという理由もあります。
セニエ法のメリットについて語られることはあまりありませんが、このロゼ・シャンパンを飲むと、ピノ・ノワールの果実感がよりハッキリ表現されるのかなと感じます。
《このワインについて》
セロス・パジョンの醸造所がある、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区でとれるピノ・ノワール100%でつくられます。
ボリュームのある果実味は非常にソフトで、親しみやすい印象。程よく熟成由来の酵母が香り、ほのかなタンニンが複雑さを与えます。ピノ・ノワールの魅力的な旨味が味わえるシャンパンです。
Rose de Saignee Selosse Pajon