《シャンパンの基本はブレンド》
かの有名なドン・ペリニヨン修道士が確立したのは、シャンパンのブレンド技術でした。高緯度の冷涼地域に位置するシャンパーニュでは、ブドウの熟度にヴィンテージ差が大きかったのです。
複数の畑から複数のブドウでベースワインをつくり、複数のヴィンテージをブレンドする。そうして品質を安定させてブランドを保つ。それがシャンパーニュの基本です。
《生産者について》
若き当主フラビアン・ノワック氏が挑むのは、基本と対照的な「混ぜない」シャンパンづくりです。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌの右岸に位置するヴァンディエール村に1795年に設立したノワック。20区画、合計7haの畑を所有しています。
その目指すところは「テロワールのピュアさ、力強さを余すところなく表現するワイン」。これが当主フラヴィアンの哲学です。それを実現するため、ワインは基本的に単一の畑から、単一のブドウ品種で、単一のヴィンテージからつくられます。
単一年でリリースする場合も、あえてミレジムとしての申請をせずにNV(ノンヴィンテージ)扱い。それは申請時(収穫時)にはワインの本質が見えてこないからだと言います。
天然酵母による発酵、マロラクティック発酵は自然任せ、無濾過・無清澄、最低限のドサージュ。彼のワインづくりはいわゆる「不介入主義」です。
《輸入元情報》
シャティヨン・シュール・マルヌ村にあり、標高100mに位置する単一区画から造られる。肉厚な果実やハーブ、ジンジャーの外向的なノーズ。滑らかできめ細かな泡が口の中に広がり、長いフィニッシュへと繋がっていく。
Nowack Fontinette