《生産者について》
アンリ・ジローの設立は1625年。まさにシャンパーニュの歴史をつくってきたといえる生産者の一つです。
17世紀にシャンパーニュづくりが始まると、多くの生産者がアイ村のピノ・ノワールの畑を手に入れようとします。創業者のフランソワ・エマール氏が畑を購入したのが、アンリ・ジローの歴史が始まったときでした。
しかしその知名度は近年まで高いものではありませんでした。ロバート・パーカー氏に「ほとんど人に知られることのないドメーヌ」と言われたのが、ほんの30年ほど前。しかし1990年にリリースした「フュ・ド・シェーヌ」がその知名度を押し上げました。パーカー氏は同時に「最高のシャンパーニュメゾンだろう」「最高峰の一つ」と絶賛したのです。
「繊細にして芳醇、奥深さと複雑性を兼ね備え、味と香りの奥からフィネスが感じられる」
これがワイナリーの個性だと、生産者は語ります。
醸造法としてはベースワインを樽発酵させるスタイル。風味の複雑さと奥行きのもととなっています。その樽もアルゴンヌの森のものにこだわっています。
ラベルに「AY-Champagne」と表記するとおり、アイ村の畑に誇りをもって、今日もメゾンの哲学を守り続けています。
《このワインについて》
アンリ・ジローを有名にしたと言ってもいい、メゾンを代表するシャンパーニュ。グラン・クリュであるアイ村のブドウ100%からつくられます。
香りのボリュームから別格で、イチジクやバナナ、トロピカルフルーツ、ハチミツ、ブリオッシュなど素晴らしい複雑さ。ボリューム感に富んだ非常に濃厚な味わいが特徴で、しっかりと熟成感のある余韻が鼻を抜けていきます。
この濃厚さから少量でも満足度が高いワインです。パーティーシーンでは大活躍でしょう。ドン・ペリニヨンやボランジェなどに比べると知名度は低く、「シャンパン好きなら誰もが知っている」程度なのがまたちょうどいいでしょう。
ただしコルクは普通のミュズレではなく、アルグラ栓で止められています。もし持参するなら、スムーズに開けられる用意は必要です。
Henri Giraud Fut de Chene