《このワインについて》
このワインの少し珍しいところは、100%アメリカンオークの新樽で熟成されているところ。あまりこの価格帯のワインに新樽100%熟成は行わない(味わいのバランス面、コスト面で)のと、使うとしてもフレンチオークであることが多いからです。
ただしワインを味わってみたならば、その選択が正解であったことが分かります。パイナップルのようなトロピカルフルーツやナッツ、ハチミツのような香りに、ハッキリとヴァニラの甘い香りが混ざります。味わいは非常に濃密で、とろっとした質感を伴うような感触。かといって濃厚さだけのべったりとしたものではなく、きちんと酸味が支えています。
樽香とブドウの熟度によりやさしく温かみのある味わいに仕上がったこのワイン。「まるで父親が子を見つめる眼差しのようなやさいさ、柔らかさだ」という意図で、「ファーザーズ・アイズ」と命名されました。
《生産者について》
レナルド家はフリウリの地で1800年代初頭から続く生産者。畑は代々受け継いできましたが、ワイン造りにおいては近年急速に品質を上げてきました。
収量制限を行い最新のテクノロジーを導入することで、クリーンでありながら一口目からしっかり美味しさを主張するタイプのワインをつくります。
オーナーのマッシモ氏の性格は、輸入元さん曰く「非常に生真面目で計画的、何時も清潔で整理されている」。その人柄がワインの整った味わいに感じられます。
Father's Eyes Azienda Agricola di Lenardo