《このワインについて》
ノヴムのワインを初めて飲むなら、ぜひまずシャルドネから!
ブルゴーニュの白ワインの中でも特に人気が高く、入荷しても瞬間で完売する「ピエール・イヴ・コラン・モレ」。あるいはそもそも影さえ踏めない「コシュ・デュリ」。これら「還元的」とされるつくり手のような特徴を持つのが、このノヴムのシャルドネです。
「おそらくは」秘密はその製法にあります。「Fermenting wis stone」と名付けたその製法は、この地に特徴的な「グレイワッケ」というゴロゴロとした石を、ブドウ果汁と一緒に樽に入れて発酵させるのです。
発酵初期には石が果汁を冷やす効果があり、発酵終盤には逆に液温を保つ効果があるから。またワインの酸によって石の表面が溶けてワインにミネラルを与えるから。そういう理由でプラスに働くと生産者は考えました。
ただしその効果は微妙な違いで劇的なものではありません。なので今も検証段階だからこそ「おそらくは」と書きました。
《テイスティングノート》
火打石や貝殻のような還元的でミネラルを感じさせる引き締まった香り。白桃やレモンなどのフルーツも感じます。味わいもまた引き締まったもので、繊細でシャープな酸味が味わいを立体的なものにしており、時間をかけて熟成していくことを期待できます。
なかなかヨーロッパ以外にはない個性を持つシャルドネから入って、もし気に入ったならピノ・ノワールも試していただきたいと考えます。
《生産者について》
「ノヴム」はもともとブドウ栽培農家として、1977年からクラウディー・ベイなどにブドウを供給してきました。現在のウィルとレイチェル夫妻の代になり、自分たちでもごく少量の自社ワインをリリース。あくまで主軸はブドウの出荷なので、「ノヴム」としてつくるのは興味深くエキサイティングなワインだけ。そのワインは既に評判が高く、2020年ヴィンテージはメーリングリストでの案内から数時間で完売したと言います。
※ロウキャップについて
ロウキャップはコルクの密閉性をさらに高める目的で使用されますが、衝撃に対して脆い性質があります。
輸送時の衝撃により入荷時に部分的に欠けている場合もございます。軽微なものについては不良品として交換の対象外とさせていただきますのでご了承ください。
Novum Marlborough Chardonnay