《エキュイユから"イマドキ"のシャンパン初輸入》
モンターニュ・ド・ランスの西部にある「エキュイユ」村はコアなシャンパン好きの間で今注目の産地。入荷するなり即完売の「フレデリック・サヴァール」をはじめ、ニコラ・マイヤールやラクルト・ゴドビヨンが本拠地を置きます。
シャンパーニュ地方の土壌といえば石灰質が有名ですが、プルミエ・クリュに認定されているエキュイユ村は砂質が主体。ふんわりとした柔らかな味わいのシャンパンができるといいます。
ブリス・アルーシュリーはそのエキュイユ村と近くのサシー村に畑を持つレコルタン・マニピュラン(RM)。もともとはブドウ栽培家でしたが、ブリス氏の代になってから自社瓶詰に舵を切り、2013年に初めて自身のシャンパンを手がけました。2024年に日本初入荷であり、まだ誰も知らないに等しい生産者です。
《生産者の特徴》
栽培の特徴は除草剤を使わないオーガニック栽培。月の満ち欠けにあわせて剪定や芽かきなどの作業を行うといいます。
醸造においては2018年から区画ごとに樽発酵・樽熟成でベースワインをつくります。天然酵母による発酵で、無濾過・無清澄。ドサージュは2g/L以下とかなり少な目。
「なにも取り出さず、多くを足さない」醸造だといいます。まさに"イマドキ"のRMシャンパンメーカーの傾向といえるでしょう。
味わいとしては丸みのあるふくよかな果実味を持ち、オーク樽由来のボリューム感がある完成度の高いものです。
《このワインについて》
エキュイユ村にある1964年に植樹された区画からつくられます。非常に樹齢の高いピノ・ノワールです。
ドライフルーツや甘いスパイス、パイ生地、プラムのような洗練されたアロマ。適度に軽快でシルキーな口当たりでボリューム感があります。長く力強い余韻が高級感を与えています。
Brice Allouchery Blanches Vignes