《このワインについて》
スパークリングワインの製法はいくつかありますが、シャンパンと同じ伝統的製法が上級とされています。
2次発酵で発生した二酸化炭素がゆっくりとワインに溶け込むことによるクリーミーな質感。酵母の自己分解によるパンだねやトーストのような複雑な香り。それらはシャルマ方式や炭酸ガス注入方式ではなかなか表現できません。
ただし1本1本のボトルで長い期間保管しないといけないので、製造コストは高めです。
品種が違うスペインのカヴァなら1000円台にいくらでもあります。しかしシャルドネ100%の瓶内2次発酵のスパークリングワインで約2000円は、今や結構少なくなってきているはずです。
《テイスティングノート》
柑橘や白い花の香りに混ざり、ほのかにトーストのような酵母由来の香りがします。通常シャンパンなら3年くらいは瓶内熟成しないと感じないものなのですが、わずか9か月の熟成で感じるのは何か工夫があるのでしょうか。
泡感はこの製法らしくしっかりときめ細かく、ほどよいコクを持った後味。温度が上がってくると少し余韻がまとまり切らない感じがあります。かなり冷やし目で飲む方がいいでしょう。
《生産者について》
カンティーネ・ピローヴァノはイタリアのロンバルディア州で100年以上の歴史を持つワイナリー。品質本位の心情をかたくなに守り続け、この価格としては信じられないくらいの品質のワインを安定してつくっています。90haの畑でスケールメリットを活かした生産を行うことで、品質と価格の両立を図っています。
Terre Bentivoglio Chardonnay Spumante Metodo Classico Cantine Pirovano