《生産者について》
アルフレッド・グラシアンは主に購入したブドウからシャンパンをつくるNM(ネゴシアン・マニピュラン)です。しかしその味筋は、最近評価の高いRM(レコルタン・マニピュラン 自社畑のみからシャンパンをつくる)のような雰囲気を持ちます。
その大きな理由の一つが、全てのベースワインを樽で発酵させること。樽香をつけることを目的としていないので、シャブリの生産者から5年以上使った樽を購入し、メンテナンスしているといいます。発酵後に6か月間シュール・リーで熟成させますが、マロラクティック発酵はさせず、バトナージュも行いません。なので過剰なコクを感じることもなく、旨みのあるシャープな酸味をもったシャンパンが出来上がります。万人受けを狙ったありきたりの味じゃない。メリハリがあってシャンパン好きが思わずうなる味です。
《テイスティングノート》
ビスケットなどの酵母由来の香りをしっかり感じますが、それは決して支配的ではなく、桃、洋ナシ、春の花のようなアロマもしっかり感じます。ブリオッシュやトーストの風味に交じって、ジンジャーブレッドのような刺激的なニュアンス。長期熟成しているだけありもちろん泡は細かくクリーミーなのですが、酸の質がずば抜けています。幅広く味わいを下支えするような心地よい酸味により、全体としてはフレッシュ感につつまれています。フレッシュなのに熟成の風味も感じる。その不思議を体感してみませんか。
Alfred Gratien Brut Millesime