《生産者について》
南アフリカで最も冷涼と言われる地域、コンスタンシア。テーブルマウンテン山脈からコンスタンシア山脈に続くその境の東側斜面に、コンスタンシアグレンはあります。白ワインの生産が多い地域ですが、コンスタンシア・グレンは赤ワインの生産の方がやや多いという珍しい生産者。それは西側は山脈が低く西日が長く差し込むため、他のワイナリーに比べ1時間も日照が長く黒ブドウもしっかり熟すからです。
敷地総面積60haのうち、30haが畑であり、ソーヴィニヨン・ブランをはじめとして、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベック、セミヨンなどのボルドー品種が栽培されています。ワイン名の「ツー」などの数字はブレンドしている品種の数を表しています。
《このワインについて》
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを合わせる、いわゆる「ボルドー・ブラン」のブレンド。しかし南アフリカの豊かな太陽ゆえに、ボルドーとは雰囲気が違ってより明るい果実味を持ちます。
部分的に新樽を使って熟成しており、ソーヴィニヨン・ブラン単一とは全く異なるボリューム感。コンスタンシアの冷涼気候ゆえの上品な酸味が全体を爽やかにしています。
純粋にワインとして完成度が高く、単体でも十分な満足感があります。友人宅への手土産としてもいいでしょう。南アでもそう多くないタイプなので、物珍しさもあります。
さらに品種の爽やかさとボリューム感は、本格的なレストラン料理との相性もよさそう。週末にちょっと頑張って料理した日に開けるワインとしてもぴったり。
ある程度熟成ポテンシャルもあるので、買って年単位で保管しても全く問題ありません。普段飲みにも特別な日にも幅広く活躍する、使い勝手のいいワインとして確保しておきたい1本です。
Constantia Glen Two