《生産者について》
有名なシャンパンはその規模の大きさゆえに企業系のところがほとんど。そのなかで1849年から家族経営を続ける「ポル・ロジェ」は、それゆえのブレない味づくりが魅力です。その哲学は『気品と優美』。元イギリス首相のチャーチルを虜にして、2004年には英国御用達に任命されたことでも有名です。それもあってフラッグシップ・シャンパンには「サー・ウィンストン・チャーチル」の名前をつけています。
その特徴を表すなら、「変わらぬシャンパーニュらしさ」。その特徴が特に現れたのが看板商品である「ブリュット・レゼルヴ」です。
シャンパーニュで主力となるシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3品種。それを1/3ずつブレンドという"基本"のセパージュ。近年はベースワインに樽熟成を取り入れてボリューム感と複雑さを出そうとする生産者もいますが、ポル・ロジェは全てのワインで完全ステンレスタンク醸造。100%マロラクティック発酵します。ドサージュも8g/Lと標準的。
シャンパーニュの基本に忠実であるがゆえに、嫌われにくい安心できる味を安定して。それがポル・ロジェです。
《テイスティングノート》
マンダリンオレンジや上品なハチミツ、エルダーフラワー、焼き立てのパンのような「これぞシャンパン」というアロマ。酸味は高いもののマロラクティック発酵により丸みを帯びたものとなり、包み込むような味わい。ムースのような細かな泡感が続きます。
Pol Roger Brut Reserve