《シュナン・ブランの醸造》
シュナン・ブランはオーク樽熟成する/しないの両方で美味しいワインができあがります。
南アフリカのステレンボッシュにおいては、収穫を遅めにしたシュナン・ブランを樽熟成して、リッチで滑らかなスタイルに仕上げるものをよく見かけます。他の地域ではステンレスタンク発酵・熟成でフレッシュな風味を強調し、スッキリとしたスタイルが多いでしょうか。ブラハムは手ごろな価格でそのどちらのスタイルもつくっている稀有な生産者です。
もちろん単体でも、手頃ながら非常に質の高いシュナン・ブランとして人気です。しかしせっかく2本買っても4000円もしない価格なのです。2つ並べて醸造の違いを感じてみると、ワインの理解が一層深まるでしょう。
《生産者について》
ブラハムのワインは、夢に向かって努力するすべての人に飲んでもらいたい!ブラハムのオーナーであるヒーシーさんはまさにスーパーウーマン。大変貧しい家庭に生まれて11歳からアルバイトで家計を支えながら、奨学金で大学を卒業。優秀な弁護士として活躍します。
そののちにかねてから夢見てきたワインづくりを始めるため、1989年にこのパールの地に土地を買います。2001年に初めてワインをリリースするなりいきなりパール地区のコンテストで優勝。「南アフリカワイン業界の21世紀の新しい光」と呼ばれました。
「たとえ貧しくても、女性でも努力すれば夢は実現出来ます。あきらめずに自分の夢に向かって努力してほしい」それが彼女がワインを通して伝えたいメッセージです。
《テイスティングノート》
50%はステンレスタンクで、50%をフレンチオークで醸造したこのワイン。グァバや柑橘、はちみつのような香りを包むようにして、ヴァニラやココナッツのように甘い樽香が香ります。落ち着いた果実味は適度なコクを持ち、滑らかに余韻へと続いていきます。
Brahms Chenin Blanc