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速報!神の舌をもつ男、ロバート・パーカーJr.が引退を発表!

2019年5月21日

ワイン愛好家の皆様は、このニュースをもうご存知でしょうか?

「神の舌を持つ男」と呼ばれ、ワイン業界に多大な影響を与えている、ロバート・パーカーJr.氏が、2019年5月16日をもってワインアドヴォケイト社を退職し、評論家を引退すると発表しました。ワインアドヴォケイト誌の発表を翻訳してご紹介します。
(私の拙い英語力による翻訳であることをご了承ください)

Wine Advocateより引用

【リサ・ペロッティ-ブラウン氏の記事】

現代ワイン批評の父であり、我々のワイン誌の創設者にして名付け親、同僚であり親友であるロバート・パーカーJr.が、本日正式にワイン評論家を引退すると発表し、ワインアドヴォケイトを退職したことに、私は複雑な心境です。というのも、この我々の熱狂的なワイン評論の世界から、いま誰がもっとも身を引くべきかといえば、それは彼です。

しかしながら、彼の批判的で偏りのないワイン評論と、世界中のワインの品質向上にたいする貢献を、ないがしろにすることはできません。彼の類まれなるテイスティングの経験と、専門家としての率直な意見は、消費者や貿易関係者にとても惜しまれることでしょう。

昨年私は、「Big Parkerization Lie」という記事を書きました。ここでは、パーカーで高得点を獲得できるようにと、「国際的なスタイルの」ワインをつくろうとする、世界的なワイン業界の動向を明らかにしている。私はこの記事を読む人々に、パーカーとかれのワインアドヴォケイトの歩みと、彼の偉大な業績のいくつかを思い起こしていただきたいと考えます。

ワインアドヴォケイトの起源は、1967年に彼が、アメリカの大学の休暇を利用して、アルザスで学ぶ女性に会いにフランスへ旅をしたことです。その女性はまもなく、パトリシア・パーカー婦人、彼の妻となり、今日に至ります。

その女性との出会いは置いておいて、パーカーはフランスへの最初の旅で、ワインと出会いました。1960年代の中ごろ、ワインアドヴォケイトの構想は彼の中に芽生えましたが、彼の友人家族は彼が弁護士になることを望んだため、現実的なものではありませんでした。

彼は1973年にメリーランド大学ロースクールを卒業し、メリーランド州ボルチモア、彼と妻の故郷で弁護士として会社に入社しました。しかしそのころには彼の心はワインへと向いており、1978年ついに貯金をはたいて彼自身のワイン評価詩を出版しました。ザ・ボルチモア-ワシントン ワイン・アドヴォケイト誌です。

1970年代、パーカーが自身のワインガイドを出版するにあたり、彼が心を奪われていたのはラルフネイダーという政治活動家です。彼は妥協した宣伝に挑戦することで、企業や国家の腐敗を排除しようとしていた。パーカーは、当時多くのワインついて書かれた評論が、財政的な問題で妥協したものとなっていることに気づいていた。

彼はワイナリーや販売店との結びつきがなく、ワインについての公平な見解を述べることができ、消費者の利益のみに貢献するワインガイドを夢見ていました。つまりこれは、購読者、閲覧する人が支払う資金のみによって運営される雑誌ということです。そこからワインアドヴォケイトは始まり、今日に至っています。

1979年に彼の雑誌は、『The Wine Advocate』と今の名前になりました。

1983年、パーカーの論評は議論を巻き起こします。1982年ヴィンテージのボルドーワインをバレルテイスティングした際、、多くの評論家が「熟しすぎていて、熟成能力はないだろう」と判断したのに対し、パーカーは素晴らしいヴィンテージになると発表します。パーカーが正しかったと分かった時、彼の購読者は増加し、評判を獲得しました。
1984年に彼は法律の仕事をやめ、The Wine Advocateに専念し始めます。

ロバート・パーカーは独自の100点満点によるワインの評価法を、The Wine Advocate創刊号で発表し、それが今でも業界の標準として残っています。ワインアドヴォケイトはアメリカのすべての州と、世界の40か国以上に購読者を獲得しました。

ロバートパーカーJrは、ワイン評論家としては2人のフランス大統領と1人のイタリア大統領から勲章を授与された、唯一の人物です。1999年3月29日、ジャック・シラク大統領はロバート・パーカーJr.にレジオンドヌール勲章を授けることを認めました。後に1993年、フランソワ・ミッテラン大統領は彼に、国家功労勲章を授けます。2002年には、イタリア共和国功労勲章を授与されました。

「私がワインアドヴォケイトを辞するときが来ました。」彼は語ります。「私たちのこの素晴らしいチームにバトンを渡せたことを、私は誇らしく思います。理事会や編集に関する責任を返上するときが来ました。私は、ここにいる皆がワインに出会う旅を熱心に歩むことにを喜ばしく思い、ここにグラスを掲げます。」

ロバートパーカーは、2年以上前にワインアドヴォケイトのレビューを、彼の10人のテイスターからなるレビューチームに託していました。Joe Czerwinski、LuisGutiérrez、Monica Larner、Stephan Reinhardt、Mark Squires、Anthony Mueller、Liwen Hao、そして私は、まだまだ未熟なれど、最高の師から学ぶことができました。ボブにはいくら感謝してもしすぎることはありません。

さあ、ロバートパーカーのワイン会への貢献に、我々の読者、ワインラヴァ―の皆さん、ともに乾杯しましょう。

ボブ、充実した定年後を楽しんでください。あなたが多くの読者にワインの楽しみを伝えたように、素晴らしいワインとの出会いを楽しんでください。

乾杯!

 


ロバートパーカーとワインアドヴォケイトが築いた、ワイン評論の仕組み。そのあとを追うように多くの評論家が独自の評価を作り始めています。これからの時代をだれがリードしていくのか。興味が尽きません。

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